強制的アナログ回帰

 しばらく前に勤め先のオフィスが引っ越しとなり、同時にオフィス内への私物持ち込みが禁止となりました。携帯電話やPDAも持ち込み不可でありますので、すべてはアナログ手帳(PAA パーソナルアナログアシスタント)にたよることに相成りました(と言っても、仕事上の情報は”ぼかした話法”でしか記入しませんが・・)
 PAAとしては長年愛用している、ナラコムの「システムダイアリー」を使用。2年ほど前からPDAと併用してきましたので、とくに障壁はありません。オフィス内では唯一の存在となるため、PDA併用のときより集中して使い込めます。

■デジタルも不可欠
 かといって、私自身がPDAを切り捨ててしまう方向へ行こうというのではありません。あくまで環境に適応しようとしているだけで、仕事が終わればカバンの中にはpalmもWM版のTreoも健在なわけであります。
目標設定・戦略・戦術・戦闘レベルまで、もっともストレス無く使えるpalmTX。日々の行動記録をつけるのに今では欠かせなくなったTreo750v。アナログ手帳にいくら詳細な書き込みをしても、検索という面ではやはりデジタルによる情報の蓄積は不可欠です。

■日本の競争力はどうなるのか
 最近のコンプライアンス、セキュリティ重視の風潮は、生産性をあまりにも犠牲にしすぎているような気もします。遵法や機密保護そのものはもちろん重要ですが、そのための手法があまりにも安易すぎると思えるのです。安易な手法が企業の生産性を大幅に低下させ、それが日本全体に蔓延していくことでさらに国際的な競争力が低下していくという悪循環に陥るような気がしてなりません。10年後に「誰がこんなあほなこと始めたんや!」と言っても、そのころにはインドや中国に完全に追い抜かれているでしょうが・・・