箕面紅葉情報(30〜45%)

 今日も箕面へ行ってきました。いつも通り阪急箕面駅から滝へ向かいます。先週よりは紅葉は進んでいますが、見頃にはもう少しというところです。
滝の少し手前で、遊歩道からはずれて左手の細い道に入ります。この道は滝に向かって沢の左側にあるのですが、遊歩道よりもかなり高いところに道がつけてあるため、柵の低いところでは十分な注意が必要です。実際、数年前に沢に転落して亡くなった方がいます。
さて、滝まであと200メートルくらいのところから、サルの姿がちらほら見え始めました。今日はちょっとしたタイムアタックをかけていたので、突然姿を現した人間に驚くサルもいました。道が細い上、彼らの多くが柵の上にいたため逃げ場がなく、体が大きめのオス(特定はしてませんが、おそらくボスザル)は威嚇をしてきたくらいです。無視してそのまま通過しましたが、このあたりでは熊鈴を鳴らして、あらかじめ彼らにこちらの存在を知らせながら歩く方がいいでしょう。無用に彼らを驚かせて悪いことをしたなあ、と反省してます。
滝に到着しましたが、紅葉はまだ見頃前で、30%くらい。上の方の山並みは45%くらいは紅葉していますが、もっとも見頃な状態まではまだまだです。
 
 滝を後にして勝尾寺方面へ向かいます。自然研究路2号への入り口にある杭の上に、子ザルののものと思われる頭蓋骨が置かれていました。観察すると左側頭部に大きなダメージを受けているようです。木から落ちて損傷を受けたのか、車にはねられたのかは分かりません。どこかに埋めてやろうかとも思いましたが、これも自然研究の一つではないかと思い、そのままにしておきました。
先週までは斜面からの土砂により、自然研究路2号の一部が歩きづらくなってましたが、すっかり土砂は取り除かれていました。どなたがやっていただいたかわかりませんが、ご苦労様でした。
 その後はいつも通り、開成皇子の墓から少し東へ進んだ岩場へ。今日は和歌山方面の山々までが見通せる状態でした。こういうときに限って双眼鏡も単眼鏡も持ってくるのを忘れてしまうものです。

※最勝ヶ峰から見た大阪平野。右のほうに写っている高層ビル群が大阪駅周辺。遠方手前が大阪府和泉山脈。その向こうにわずかに和歌山の山々が見えます。
 ここでいつものように食事。今日はアルファ米の白米に、レトルトの中華どんぶり。気温は11℃くらいあるのですが、風が吹いてかなり寒かったです。食後にドリップ式のコーヒーを入れて飲んでいると、雲行きがかなり怪しくなり、カミナリの音が遠くで聞こえてきました。「あかん!」速攻でコーヒーを飲み終わり、後片付けをして下山を開始。下りの途中でグラニーギアで登ってくるチャリダーとすれ違い、その後トレーナーにスニーカーの50代くらいの男性に道を聞かれました。「この道を行くと箕面ですか」「はあ?」そう、ここはすでに箕面なので、ニューヨークの真ん中で「この道を行くとニューヨークですか」と聞かれたようなもんです。少し話を聞くと、滝に行くおつもりのようです。道を教えてまた下山を続けます。2日くらいのビバークが可能な装備で箕面を歩いている私にとって、ハイカーから道を聞かれるのは返答に困ることがあります。地図もコンパスもヘッドランプも持たず、靴はスニーカー。まだ午前中であれば道だけ教えて逃げますが、午後に入っていると心配になってきます。万一転倒などで骨折やねんざをした場合、最悪の場合暗くなるまでに下山できずに遭難することになります。この山域は、ほとんどの場所でケータイが圏外になってしまうので連絡もできない可能性が高いです。紅葉を見に行くついでに散策をされる予定の方は、最低でも登山用地図とコンパスを持って入山して下さい(阪急箕面駅から滝までの往復なら必要ありません)