極大射程 上・下(新潮文庫)
スティーヴン・ハンターの作品は、これが初めてでした。以前から気にはなっていたのですが「アンディ・マクナブほどのことはないやろな」と、食わず嫌いで実際に手に取ることはなかったのです。
確かに、アンディ・マクナブ作品における、戦術・戦闘シーンのディテールは圧倒的なものがあります。しかし、小説の価値はディテールだけではなく、プロットも非常に重要であることを「極大射程」によって思い知らされました(「狙撃」に関するディテールはマクナブの作品を上回っています)
ほんとの最後まで、「いったいどうなるんや!」と手に汗を握る展開。そして、主人公「ボブ・リー・スワガー」のかっこ良さ。兵士としての狙撃手が、単に射撃のエキスパートというだけでは務まらないことが、この作品を読むとよくわかります。
ゴッドファーザーと並んで、私にとってのバイブルにしたいと思います。
極大射程〈上巻〉 | |
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■参考書籍
ラスト・ライト | |
アンディ・マクナブ 伏見 威蕃 角川書店 2005-04-23 売り上げランキング : 24,936 おすすめ平均 「ニック・ストーン」シリーズ第4巻 はやく次作が読みたいッス まるで報告書みたい… Amazonで詳しく見る by G-Tools |