フランクリン・プランナーの問題点

 11月も中旬に入ってくると、手帳売り場も商品が出そろってきます。
 今日も本を買うついでに、紀伊國屋書店梅田店の手帳売り場を覗いてみました。フランクリン・プランナー(以下”FP”と表記)の購入を検討している人が多数います。最近は雑誌の特集記事や単行本でも紹介されることが多いため、盛況なようです。


 システムとしては完成されているFPなのですが、いくつか難点もあります。


■難点1 デイリーの時間表記が「12時間表示」
 普段の生活や仕事で、「午前6時」「午後6時」という具合に12時間制で時刻を表現している人は問題ないと思いますが、十数年のあいだ「24時間制」で時刻を表現してきた私にとって、12時間表記のリフィルを使うのは勝手が悪いです。頭のなかで変換しなくてはいけないからです。
 能率手帳の時間表記も12時間制になっているようですが、「25時」「26時」などの表現が認知されてきた現在、そろそろ24時間表記の手帳やリフィルを並行して発売してもいいと思うのですが(一部対応しているメーカーもあるようです)
 対策は
  1.24時間制 <---> 12時間制の変換を間違えないよう気を付ける
  2.自分で全部修正して書き直す
  3.他の商品に乗り換える
以上が考えられます。ちなみに数日分を自分で24時間制に書き直して使ってみましたが、脳に余分な負荷がかからず非常に快適です。
 顧客が「3」を選択する羽目にならないよう、採算度外視で24時間制リフィルの製造を希望します。


■難点2 リフィルが3ヶ月分しか綴じておけない
 これは仕事の種類や内容によって、不具合がある人と無い人がいると思います。
ルーティンワークがメインになっており、過去の仕事の内容を参考にする必要があまり無い方は、1ヶ月より前のリフィルはどんどん保管用バインダーに保存していけけばかまいません。その保存用バインダーを保管する場所は、自宅・職場どちらでもいいでしょう。
 しかし、過去の仕事を参照することが多い人の場合は、保存用バインダーをどこに保管するかが難問になってきます。仕事の比重が高い使い方をしているのであれば会社に置いておくべきでしょうが、その場合自宅では保存用バインダーに綴じてあるリフィルの確認ができなくなります。自宅に仕事を持ち帰ったり、そこまでしなくても日曜日の夜などに週間計画を練るときなどには不便に感じるかもしれません。
 私の場合はデイリーページへの書き込みが少ないので、保存用バインダーは常時自宅に置いてあります(仕事上の記録はパソコンのアウトラインプロセッサソフトに入力しているため)
 情報を一元化することは確かに大事なことなのですが、それが最適なのであれば複数の記録媒体の分散されることも容認すべきかと思います。


 これまで手帳を使ってのスケジュール管理をあまりされたことのない方や、仕事やプライベートの出来事を記録する習慣のない方には、選択肢のひとつとして考慮する価値があると思います。



デイリー・スターター・キット(日本語版)コンパクトサイズ
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■愛用しているフランクリン・プランナー コンパクトサイズ
ペン差しが2つあるので便利