<幼児転落死>4階エスカレーターから2階フロアに 兵庫

この建物と同じような、エスカレータの設置されている場所が吹き抜けになっているところが結構ありますが、「なぜ、こんな危険な構造にしているのだろう?」といつも疑問に思ってます。
それらの建物を設計した人間は、「利用者が、エスカレータの手すりを乗り越えることはない」ことを前提にしており、「万一乗り越えてしまったらどうなるか」という視点が欠落しています。事故の防止には、設計段階から「安全」を常に頭に置くことが必要だと思います。
阪神大震災の復興のシンボルとして建てられたのならなおさら、安全を最重視してもらいたかったです。


高層の建物を上下に移動する手段として、「階段」「エスカレータ」「エレベータ」「ラペリング(特殊な人のみ)」がありますが、私の場合は可能なかぎり階段を使うようにしています。

エレベータの場合は、1.停止する危険 2.異常者と乗り合わせる危険 を常に含んでおり、ひとたびそれらに巻き込まれると、自力での脱出が非常に困難になります。自分で状況をコントロールできない状態は極力避けたいので、10階くらいまでの移動であれば、階段を使うようにしてます。

エスカレータの場合ですが、階段が使いづらい状態の商業施設などの場合にはしかたなく使ってます。その場合も、必ず手すりを持ち、上りの場合は片足を一つ上のステップに置き、下りの場合は片足を一つ下のステップの上に「だらん」と垂らします。なぜそのようにするかというと、停電などによる非常停止に備えるためです。前記のような備えをしていないと、非常停止したときに転倒する可能性が高くなります。エスカレータには、非常事態が発生した時のために、「非常停止ボタン」が乗り口のところに設置されてます。停電でなくても、「非常停止ボタン」が操作された場合は同じ状況になりますので油断はできません。
もう一つ気をつけないといけないのは、他の利用客です。後ろの人のことなど考えていない人間は、エスカレータを降りてすぐに立ち止まったりします。エスカレータに乗るときには、自分の前の人間(少なくとも4人前まで)をよく観察して、状況に応じて「人間距離」を考える必要があります。キョロキョロ何かを探しながら乗っている集団が前にいる場合、次のフロアに到着したときに立ち止まる可能性が高くなるので気をつけなければなりません。お年寄りが前にいる場合は乗り降りのときにもたつく場合があり、しかも転倒してしまう可能性もあるので、そうなったらどのように助けるかを周りの状況を考えながら頭の中でシミュレーションしておく必要があります。

日常生活には、へたをすると一気に命の危険にさらされるようなトラップが待ち受けています。警戒を怠らず、それらに巻き込まれないように気をつけましょう。