ようやく退院


 つい先日退院したのであるが、体調はまだまだ元に戻っていない。病院にとっては入院が必要な状態でなければ患者は退院させる必要があるので仕方ないのだが、正直日常生活もやっとの状態で退院するのはコワイ。
 なんといっても手術室に入ってから出てくるまで19時間近くかかるほどの大手術だったので、それだけ麻酔にかかっていた時間が長かった。結果的に内臓(特に腸)の動きが止まっていた時間も長かったため、手術終了後も腸の動きがにぶい状態が続き、今でもまだ回復していないのが現状である。


 現在もときおり傷が痛むし、腸の動きがにぶいことによる違和感が強いため睡眠もとりにくい状態が続いている。昨日調子がよかったと思ったら今日はまた悪くなるという状態を繰り返しながらゆっくり回復していくような状況である。


 体重は8kgほど減った。脂肪も落ちたが、筋肉の減少が激しい。ただし運動できるようになれば筋肉は戻るのであまり気にはしていない。


 今回の手術で思い知ったのが、開腹手術が体に与えるダメージと痛みであった。手術直後に麻酔から覚めたときは痛みはまったくなく、その後は順調に回復すると思った。しかし背中から流していた痛み止め(この痛み止めは麻薬系なのでよく効く)を外してからは想像していなかったような痛みとの闘いであった。よく言われるような女性よりも男性のほうが痛みに弱いというのはこの場合は当てはまらないらしく、筋肉量が多い男性の方が開腹した腹部の痛みは大きいらしい。また、年配者は痛みに鈍感らしく、若い人の方が痛みが大きいとも医師に言われた。処方される痛み止めは最初の数十分しか効かず、手術後4,5日は本当に痛みに苦しんだ。そのときのことを考えれば今は格段に良くなっているのであるから気長に良くなるのを待つしかなさそうである。


今日の動画
  Metallica - Fight Fire with Fire
   https://www.youtube.com/watch?v=xjlgUx7_aN0

 この曲を聴けるようになるには手術から1週間ほどかかった。体調が悪い時にはとてもこの曲は聴けないため、これを聴けるかどうかが体調を計るバロメーターとなっていたのである。