グルーガン(ホットボンド)

 アマゾンで買い物をする人はよく知っていると思いますが、あそこの段ボールの底には透明な接着剤が見た目かなり適当にちょっとだけ塗られています(商品を固定するため)
最近梱包作業で隙間に新聞をつめるのが面倒になってきたため、「ひとりアマゾンドットコム」をやらかそうと目論みました。
独り合点に「こりゃホットボンドだわ」とホームセンターへ買い出しに。
 グルーガンにはオマケのボンド(スティック状)が5本ほどついていたのですが、ついでに予備のボンドも1パック購入。さっそく実際に試したのですが、プチプチ包装が溶けてしまいました。そこでようやく間違いに気付いたのであります。


 普通にホームセンターなどで売られているホットボンドはEVA系(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)というタイプで、常温でしっかり硬化します。常温でもある程度やわらかくて粘着性のあるアマゾンのものとは違っているのです。アマゾンが使っているのは同じホットボンドでも「ガミーグルー」(合成ゴム主成分)というタイプのもの。一般向けには小売りされていません。
無理に買おうとしても、グルーガンに1万円以上、ボンドは5キロ単位で3万円以上かかります。完全に業者がターゲットの商品。使用頻度が高ければ費用対効果も十分得られると思いますが、個人レベルでは元を取るのも難しそうです。今回はあまり拘泥せずに両面テープでしのいでいくことにします。


■MTBのブレーキ用にホットボンド
 私が初めてホットボンドを使ったのは、何かをひっつけるためではありませんでした。
バイクトライアルをやっていたころ、ブレーキの効きをよくするために使ったのです。トライアルではブレーキが強力なことが第一条件なのですが、ブレーキシステムそのもののグレードアップとは別に、リム(ブレーキシューが挟む部分)に異物を塗るという方法が使われていました。私も当初は「Aトラン」という怪しげなタール系の物質を購入し、練習の時には折に触れてリムに塗っていました。しかしそれがすべて無くなってしまうともっと安上がりな方法としてホットボンドを導入。リムに細く塗っていき、そこに細かい砂(公園の砂場にあるような)をかけてからブレーキを引きずるようにしてしばらく走り回ります。砂をかけておかないとブレーキシューがリムに張り付いてしまうのです。
そうやってしばらく走ると、適度に接着性が落ちた状態で安定します。恐ろしくでかいブレーキ音がしますが、効きのほうもそれに見合った強力なもの。バイクトライアルには最適なものになるのです。


予備のスティックまで買い込んでしまったEVA系ホットボンドなので、久しぶりにMTBのリムに塗ってみようかと思います。ただ、普通の人はこれはまねしないほうがいいです。パニックブレーキのときに自転車ごと前転する可能性が高いですから(3回経験済み)


今日の動画
  ●Queensryche - Breaking The Silence  http://www.youtube.com/watch?v=adtE2H7sXJM