難しい冷蔵庫の買い換えタイミング

 今から7年前の2002年のことでした(大阪にいたころ)。布団に入って消灯後しばらくして「プシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」とどこからともなく音が聞こえました。明かりをつけて部屋を見て回りましたが何も異常は見あたりません。そのまま明かりを消して就寝。


 翌日目覚めてから朝食の準備をしようと冷蔵庫を開けたのですが、なんとなくなまぬるい感じがしました。庫内灯はついているのに変だな・・・と思ったところで昨日の音がなんだったのかがわかりました。ガスが抜ける音だったのです。
冷凍室に常時大量の冷却剤が凍らせてあったため、とりあえずその内の半分を冷蔵室に移動。朝食は傷みやすいものをできるだけ使ってすませました。
その後、新しく買う冷蔵庫がどれくらいのサイズまでが設置可能かを計測してから会社へ。

 仕事が終わって帰りにヨドバツ梅田店へたちより、普段はまったく行くことのない冷蔵庫売り場に直行。計っていたサイズをもとに最適な製品がないかを見ていました。
「これがよさそうやな」
と思って店員に声をかけようとキョロキョロしていたところ、少し離れたところで同じく冷蔵庫を物色していた母娘(母親は60代、娘は40代くらい)に先を越されました。

  母親 「これ届けて」
  店員 「こちらでございますか」
  母親 「すぐ届けて」
  店員 「すぐに届けることはできません。冷蔵庫の場合は在庫がありませんので3,4日かかってしまいます」
  母親 「いや、”これ”を届けてくれればええんや」
  店員 「いえ、展示品を販売することはできません」
  母親 「はよしてや! こうしてる間にも、冷蔵庫の中のもんが溶けていってるんや!」


なんと、お仲間でした。周りの人たち(私も含めて)は、この寸劇に釘付けになっていました。結局は展示品を販売するわけにはいかないとの説明を娘さんのほうが理解し、母親をなだめていたのですが、

母親 「お客さま係に言ったるからな!!!」

の捨てゼリフを残して二人は立ち去っていきました。


さて、私が置かれている状況は先ほどの母娘とまったく同じです。こうしている間も溶けていってるわけであります。
おそるおそる母娘とのバトルが終わったばかりの店員に声をかけ、
  私 「こ、これはいつ頃配達してもらえますか?」
  店員(涙目で) 「3,4日かかります」
  私 「あ。そうですか・・すいません」

で、結局買わずに撤退。

別の量販店なら早いかもと思い、近所のグリーン電化へ行って購入したわけですが、納期に8日かかりました・・・。


冷蔵庫というのは、家族構成が変わるとか、引っ越しをするとか、それなりに大きなイベントでもないかぎりはなかなか買い換えることはないと思います。その結果、故障するまで使い続けることになったりするわけですが、故障した結果がまたいきなり切迫した事態となったりします。よほど気に入った製品でないかぎりは、一定年数たてば買い換えるように、あらかじめ予算を決めておく方がいいでしょう。そうしないとあの母娘や私のような目に遭いますので。


●参照動画
  イッセー尾形桃井かおり 二人芝居  http://www.youtube.com/watch?v=z-TDfR_N9BU
 つくづく客商売というのはたいへんだと思います。


今日の動画
  ●JUDY AND MARY  LOVER SOUL  http://www.youtube.com/watch?v=NYKwjvedXD8&feature=related