ニュースの有料化と無料化

 今までずっと無料で聴いてきたポッドキャスト聴く日経」が、この4月から有料となるようです。もともとラジオで放送しているものをポッドキャストに流用している番組なわけですが、ラジオの方は廃止してしまう模様。つまるところ、もうタダではやらんということなのでしょう。
有料でも聞き続けるかどうかは価格いかんによりますが、200円以上になるようであればサヨウナラになりそうです(価格の発表が楽しみ♪)


 有料化されるサービスがある一方で、無料化するサービスもあります。
たとえば電車の遅れや運休の情報をメールで知らせてくれる「Yahoo!路線情報」。しばらく前までは確か有料だったと思いますが、数日前に見たところ無料になってました。さっそく路線をいくつか登録したところ、ほとんどタイムラグもなく情報がメールで通知されてきます。
そのため、3年以上auのケータイで使っていた有料の路線情報サービス(210円/月)は即解約しました。
同じサービスを提供していて、一方が無料でもう一方が有料だったなら、弱みでも握られていない限りは誰でも無料を選ぶでしょう。
もし情報を提供する側が有料であり続けたいのであれば、それ相応の有益な情報を付加するなどして差別化しなければなりません。
たとえば、現状の路線情報サービスに欠けている代替手段の情報などはどうでしょう。「○○線が人身事故で運休してます」とメールが来たとき、今からその線を利用しようとしている人にとっては、別の手段で目的地に行く方法がもっとも価値ある情報となります。GPS機能で現在位置を通知し、運休している区間を除外した交通手段でもっとも適したルートを示してくれる、などといったサービスも考えられるでしょう。
発生頻度が低い事象であっても、いざそれが発生した場合には代替手段の情報は大きな価値を持ってくるというわけです。


 今回の日経の動きは紙の新聞へ回帰させようのがメインの目的ではないかと思っています。いきなり放送をやめてしまうと非難囂々となるため、まずはラジオを廃止してポッドキャストに絞る。しかもその料金を高めに設定して「こんな値段やったら新聞取ったほうがましや!」で紙の新聞へ回帰させ、最後にはポッドキャストも廃止してしまう。といった戦略ではないかと。当面は日経の動きに安易に踊らされないよう、刮目して待つようにしたいと思います。