ジェットストリーム4&1

 シャープペンシル+ボールペン(黒・赤・青・緑)の多機能ペン。緑インクはこの商品のために開発されたとのことです。
愛用しているジェットストリームシリーズですから、この商品が発売されているのを知ってすぐに購入しました。しかし・・・


■デザイン優先による使いにくさ
 多色ペンの場合、使いたい色を瞬時に選択できることが絶対条件です。
そのペンに慣れてくれば、クリップ部分との位置関係から手探りで該当の色を選択することが可能になります。
しかし、ペンに慣れるまでは目で見て色を選択する必要があります。そのために多くの多色ペンは各色のスライド部分全体が、それぞれの色に配色してあります。
ところが今回購入したジェットストリーム4&1は、スライド部分の極一部にだけ色をつけているため、視認性がきわめて悪くなっています。見た目のデザインにこだわった結果、ユーザビリティが低下してしまったという典型例なのです。


さらに問題なのは、スライド部分の動きがなめらかすぎること。なめらかすぎるため、使いたい色のスライドを下にずらしてロックさせても、書くために持ち替えたときクリップ部分(シャープペンシルが割り当てられている)へ手が触れた瞬間、ロック解除状態になってしまうことが多いです。
今回私は、本体がシルバーのものとブラックのものをそれぞれ1本ずつ購入したのですが、ブラックはまだましとしても、シルバーはスライドが「スカスカ」すぎです。
スライドが渋すぎるということであればヤスリがけなどで調整も可能ですが、すかすかの状態を調整するのはかなり面倒だと思います。


ボールペンとしての書き味が非常にいいシリーズであるため今後もラインナップの充実に期待したいのですが、今回の商品を見るとユーザビリティが非常に低下してしまっていると言わざるを得ません。

追記:使い始めてわずか2日で、ペンのおしりについている消しゴムキャップが外れてどっかにいってしまいました。消しゴムキャップはネジ式にすべきだと思うのですが、「パチッ」とはめ込むタイプだったのが紛失の主な原因でしょう。切迫した現場で使用するには、あまりにも作り込みの足りない商品であると言わざるを得ません。