自転車用サングラスとオートバイ用サングラス

 MTBに乗り始めた頃、恥ずかしいことにレイバンのシューター(西部警察の大門くんがかけてるようなタイプ)を使用していました。
しばらくシューターを使用していたのですが、まもなくレイバン初のプラスチックレンズを使用したスポーツ用が発売されました。その軽さと装着感の良さからさっそくその製品に乗り換え、MTBだけではなくオートバイに乗車するときも着用するようになりました。
しかし、数ヶ月後にはレンズとつるの接続部分が割れてしまったのです。軽量化のためにふちなしにしてあったのでしょうが、実用には強度不足だったと言えるでしょう。


代替品として購入したのは、ガーゴイルズのミラータイプ。これはレンズが少し小さかったのですが、散弾銃の弾丸をはね返すという能書きは、オートバイでの高速走行に適しているように思えました。
さっそくこれを装着して和歌山へと日帰りツーリングにいったのですが、ここで恐ろしい目にあったのです。

交通量の非常に少ない山のほうへ入っていき、何とかの滝があるほうへと向かっていました。標識を見て滝へと向かうトンネルへ入っていったのですが、山深いところにあるトンネルは明かりがついていません。ミラータイプのサングラスでは、ほとんど何も見えない状態になりました。
パニック状態になった私は、「サ、サングラスの下からなら見えるハズや!!」と、頭を大きくうしろにそらせました。「おー、見える見える」と思った次の瞬間、後ろにそらせたヘルメットのバイザーが走行風を受け、両手がハンドルから外れそうになったのであります。
なんとかハンドルにしがみつき、かつ頭を後ろに持って行かれそうになりながらサングラス下側から前方を見るという、「頭部に銃弾を受けて、のけぞりながら後ろに倒れつつあるおっさん」のような状態でトンネルを走り抜けたのでした。

トンネルを抜けてから落ち着いて考えてみれば、サングラスを下にずらした状態(大村昆みたいな感じ)にすれば普通に走れたわけで、つまらんことで危うく命を落とすところでした。
●参照URL
  大塚製薬関連 琺瑯看板の世界   http://www43.tok2.com/home/seasideexp/horo/otsuka/


レイバンのサングラスはもともと空軍のパイロット用として作られたため、少し暗い程度のところであれば、サングラスをしたままでも十分視界がききます。いつ現れるか分からないトンネルのことを考えれば、オートバイで走るのにはレイバンのサングラスがもっともいいように思えます。
自転車には自転車に特化したサングラスがありますので、複数のサングラスを使い分けるのが理想なのでしょう。