palmTXから、Tungsten T3へ回帰

 2年と1ヶ月ほど使い続けたTXですが、アプリの起動やPOBox起動時に結構待たされることが多いこと。T3の時に大活躍してもらっていた「HandStory」を起動させる時にリセットがかかること。それに不意にリセットがかかることも多いことから、けっこう不便を強いられてきました。

 もちろん、T3にはついていないWiFiやメモリの大容量など、TXならではのいい面もあったわけですが、その不安定さにそろそろ忍耐も限界というところまで来てしまったのであります。


 TX切り捨てにあたってまず考えたのがpalmOS版Treoの導入。ただ、Treoの場合は画面の小ささが最大のネックとなりました。
文章入力に日々使用している、WM版のTreo750vにpalmOSのエミュレータをインストールして、palmのPIMソフト「DateBK6」を使ってみたのですが、Treoのスクエア画面では一覧性が低いためどうもしっくり行きません。
アウトラインプロセッサの「Bonsai」についてもスクエア画面ではやはり使いづらいことがわかりました。


 palmOSのPDAとして私が求める条件として、、
   ・ワイドハイレゾ画面
   ・TXよりも安定している
   ・TXよりもレスポンスがいい

 以上3つを満たす必要があると結論しました。

 その3点を検討した結果、結局TXを使う前に使用していたTungsten T3を再度使うことになったのです。


■T3での使用ソフト

(1)HandStory

  
 これはパソコン側から必要な情報を切り出してpalm用に変換し、HotSyncでpalmに転送してくれるソフトです。
 とても手軽にpalmへ情報を転送できます。もしこれが無かったら、それこそ途方にくれてしまうくらい便利なのです。

 ところが、TXでこのソフトを使用した場合には不具合があるのです。HandStoryを使用後に別のソフトを使い、再度HandStoryを起動させると非常に高い確率でソフトリセットがかかってしまいます。
その場合は、ファイラーを使用してファイルタイプが「MeTa」となっているファイルを本体メモリから削除する必要があります。
毎回こんなことをやっていては、palm本来の特徴が生かせません。今回のT3への回帰は、このソフトをストレス無く使いたいことが最大の要因でした。


(2)VoiceMemo
 
 T3に搭載されていてTXには無いハードウェアとして、「LEDランプ」「バイブレート機能」「マイク」の3つがあります。
 前者ふたつはアラーム音を出せないような状況でのリマインダー機能として大活躍してくれます。TXではWiFiを搭載したため、振動モーターの搭載を見送ったのかもしれませんが、なんとしてでもバイブレート機能は残して欲しかったところです。
 ボイスメモ機能ですが、TXにはマイクが搭載されなかったため削られてしまいました。
T3に搭載されているボイスメモは、外部メモリーにも保存が可能なので、けっこう長時間の録音も可能です。もちろんpalmはシングルタスクなので、録音中は他のソフトは使用できなくなりますが・・・


(3)TrainTime
  
 このソフトはTXでも使用可能ですが、私にとってキラーアプリの一つなので書かせてもらいます。
このソフトはHP200LXで初めて使いました。起動と同時に、次の電車の発車時刻まであと何分何秒あるのかを表示します。
起動させたときの時刻によって、表示させる時刻表をそれぞれ自動で切り替えてくれます。午前中は出勤の時に乗車する駅の時刻表、午後は帰宅するときに乗車する駅の時刻表を表示しますので手間がかかりません。


 カラー液晶のpalmですと、発車時刻まで残り何分になったら残り時間の表示を赤にするなどの設定ができるので更に便利になります。

 Treo750vにもWM版のTrainTimeを入れているのですが、残り時間の色を設定できないためpalm版よりかなり劣ります。


(4)Xiino
 
 国産のpalm用ウェブブラウザです。これが作られたころがpalmの絶頂期だったのでしょうね。ただし、MyYahooにログインできないため、palmではもっぱらニュース記事の閲覧などで使用しています。


■通信手段
 2ヶ月くらい前に、ウィルコムの回線を「機種戻し」変更しました。
初代W−ZERO3で使っていたW−SIMから、以前使っていたCFカードタイプの「CFE−02」(NECインフロンティア株式会社製)へ戻したのです。
 契約はネット25のままです。W−SIMの場合、この契約では32kx4の速度が出るのですが、古いタイプのCFE−02では32kしか出ません。
しかし、このCFE−02をソニーの「BTA−NWP」に差し込むことで、Treo750vからも、palmからも、Bluetoothでネットに接続ができます。
現在の私の運用ではこれがベストなのです。


■今後のpalmOSの行方
 もう先は無いかと思います。これほど使いやすく、PDAとして人をアシストしてくれるOSが衰退していくのを見るのは悲しいことですが、挽回することはもはや不可能でしょう。

 2年前に書いた以下の日記を読み返しましたが、当時は予想もしていなかったT3への回帰へとなってしまいました。
予想通りにTXが電話機能を搭載していない最後のpalm端末となってしまったようです。

●参照URL http://d.hatena.ne.jp/SASGSG9/20051031