システムダイアリー 2006年日付入りウィークリー・年間スケジュール購入


■「8穴」が消えていく・・・
 今日は有給休暇ということで、大阪堺筋にある「イケマン」という文房具店へ自転車で行ってきました。目的は表題のとおり。手帳売り場は1Fに移ってました。
 絶滅危惧種であるシステムダイアリーですが、状況はさらに悪化しておりました。去年までは十数種類のリフィルとビニールバインダーなど、それなりに品揃えがあったのですが、本日確認したところ「日付入りウィークリー」「年間スケジュール」「マンスリーメモランダム」(いずれも2006年版)の3種類しか置いてませんでした。とりあえず目的のものはあったので購入。ついでに買おうと思っていた、日本能率協会・Bindex-N(能率手帳サイズ)の「インデックス定規」と、「穴を補強するシール」(HPに登録なし)は置いてませんでした。
どうやら「8穴システム手帳」そのものが店頭からは消えつつあるようです。なぜこのようなことになったのでしょうか?


■第一次システム手帳ブーム
15年ほど前、ファイロファックスの日本上陸から始まった「第一次システム手帳ブーム」が衰退期へ突入しようとしていました。当時のシステム手帳は「バイブルサイズ」がメインであり、ファイロファックスを筆頭に、そのフォロワーから何種類ものバインダーやリフィルが発売されていました。他のサイズと言えば、タイムシステムから「A5サイズ」、「8穴」はシステムダイアリーを筆頭に数社からリフィルが発売されており、日本能率協会も「能率手帳サイズ」と銘打って8穴を復刻させていました。
8穴が一つの市場を形成した理由は、「システム手帳を使いたいけど、バイブルサイズは大きすぎる」というユーザーのニーズにマッチしていたからでしょう。当時はすでに「ミニ6穴」も市場に出ていたのですが、どちらかというと子供向けのような位置づけで、ビジネスに使用できるようなバインダーやリフィルが揃っていなかった記憶があります。
しかし、その後ミニ6穴にもビジネス仕様の商品が揃ってくるのに伴い、「8穴」の売れ行きも落ち込んでいったようです。
 日本能率協会がミニ6穴を販売し始めるころには、「8穴」の市場での位置づけがあいまいになり始めました。「システムダイアリー」と「Bindex-N(能率手帳サイズ)」の二つのみが市場に残ったのですが、バイブルサイズのような規格の統一性が無く、両者は少し規格が違っています。Bindex-Nの方が横幅が4mm広くなっているのです。そのため両者のリフィルを同時にそのまま併用することはできません。このあたりも衰退に拍車をかけることになったのではないかと思います。


■8穴とミニ6穴の違い
 1997年にスケジュール帳としてのシステムダイアリーの使用をやめ、1年前に使用を再開したのですが、結論としては「システムダイアリー=ベストサイズ」ということでした。
ミニ6穴と大きさを比較すると、バインダーはほとんど同じです。しかし、ミニ6穴はリフィルが小さすぎます。単なるメモ用紙として使うなら特に問題は無いのですが、ウィークリーのようなフォーマットのリフィルでは、1日の記入スペースが小さすぎて使いづらいのです。
バインダーの大きさが同じなのであれば、記入スペースの大きなシステムダイアリーを選択すればいいのです。しかし、システムダイアリーの実物が手元にあればこそその判断ができるのであって、小売店の店頭から在庫が消えつつある現状では新規ユーザーを獲得することはますます困難になってきてます。それならそれで、ホームページをもっと充実させて通販に特化する戦略をとればいいのですが、どう見てもナラコムにはその意志がないように見えます。
最近の「第4世代」の台頭により、バイブルサイズも売れ行きが好調のようです。しかし、新規にバイブルサイズを使い始めたユーザーのうち、その大きさ故に挫折してしまう人々が必ず出てくるはずです。そのようなユーザーこそが、システムダイアリーの潜在的顧客と言うべきなのですが・・・


●参照URL
  http://system-diary.com/