ウィルコムこそスマートフォンを導入すべきでは

 以前から度々書いているように、ウィルコムが取るべき戦略についてですが


1.音声通話定額・データ通信定額を差別化の柱として、それ以外のサービスは
  携帯各社と同じ路線とする

 この場合、一般ユーザー(ビジネスユーザー以外)の取込と契約の継続を図る方向になります。


2.携帯各社が本格的に踏み切れないでいる、スマートフォンを戦略の柱とする


 2についてですが、最近までウィルコムからスマートフォンを出すという考えは、私自身全く思いつかなかったです。
しかし、PHSの系譜をよくよく思い出してみると、パナソニックの「ピノキオ」など、現在でいうところのスマートフォンに近いコンセプトの端末がいくつかあったわけです。
それらの「元祖スマートフォン」とでも呼ぶべき端末は、携帯電話市場がまだそれほど大きくなかった当時では、収益を上げられるほど売れなかったと思われます。
 しかし、機は熟したのです。すでに携帯電話市場は飽和状態となってきており、少子化・高齢化の影響によりその伸びも期待できません。そうした中でユーザーを獲得し、収益を上げていかなければならないのです。
ユーザーの獲得には、なにも携帯キャリアからユーザーを奪わなくても、データ通信メインの「2台目」端末として使ってもらえばいいのです。
PDA的な使い方をするスマートフォンは、画面を表示させる時間が多くなります。そうすると必然的にバッテリーが消耗していくわけですが、もともと消費電力の小さいPHSはそのような使い方に耐える能力をもとから有しているのです。


 このスマートフォン路線をとり、現在の携帯よりも大きな液晶画面とタッチパネルが使えるようにできれば、PC向けサイトの閲覧を苦もなく行うことができるでしょう。そうなれば、携帯キャリアのビジネスモデルを大きく突き崩せる可能性も出てくると思います。