献血に行く

 今日、生まれて初めて献血に行きました。これまで行かなかった理由は、健康診断のときに医者から「血圧が低めなので、立ちくらみに気をつけるように」と言われてきたためです。
 実際、本屋で下の方の棚にある本にしゃがんで目を通したあと、立ち上がったとたんに頭の血が引いて倒れそうになることがよくあります。
 なので、献血の帰路で倒れている自分を想像してしまい、これまで献血への踏ん切りがつかなかったわけです。


 さて、そんな「アトムおじさん」状態の私にとって、どのような献血をするかは死活問題。事前に下調べをして「成分献血」にしようと決めました。
場所は、大阪府下にいくつかある献血ルームのなかで、一番便利がよさそうな「阪急グランドビル25献血ルーム」。


 10時20分くらいに到着。すでにたくさんの人が訪れています。
 入り口手前の案内板に、本人を証明できるもの(免許証・パスポート・保険証)が必要とあります。
 入り口を入ってすぐのカウンターで「初めて献血するんですが・・」と申告。
ボードに氏名フリガナを記入後、献血にあたっての注意事項が書かれた書類を渡され読むように言われます。カウンター前の椅子に座り目を通しますが、下調べで読んだ内容でした。
 読み終わった用紙をカウンターに持って行くと、献血の種類を説明されます。血液をそのまま抜き取る「全血献血 200ccと400cc」。血小板か血しょうだけを抽出後、残りをまた体内に戻す「成分輸血」。
 全血献血の場合、実際に血液を抜くのは7分くらいですが、献血後の休憩もあわせると終了までに1時間かかるとのこと。
 成分献血では終了までトータル2時間かかると言われました。


 もともと成分輸血のつもりで来たのですが、2時間かかるといわれ全血献血をすることに。道ばたで倒れている自分の姿が頭をよぎります。さらに追い打ちをかけるように、200ccと400ccの選択を迫られました。
 例として、ここに800ccの輸血を必要とする人がいるとします。200ccの献血で集められた血液の場合、800ccを輸血しようとすると4人分が必要となります。これが400ccの献血で集められたものなら2人分ですみます。400ccのほうが、輸血された人が肝炎などに感染する確率は半分になるわけです。
結局、全血献血400ccを選んでしまいました。


 書類に、氏名、住所、電話番号を記入。朝食を食べた時間と、睡眠時間を記入します。
次に「問診票」を渡され、問診票記入専用のカウンターで記入。受付カウンターに渡して、医師から名前を呼ばれるのを待ちます。
 2分後に問診室に呼ばれます。問診室といっても、パーティションで仕切られたちっちゃい部屋が2つ並んでるもの。とくに問診票への記載事項に問題がないので、血圧を測ります。上も下も「ちょうどいいです」とのことで、問診終了。


 問診室前の椅子で4分くらい待つと、問診室の右側にある「事前血液検査」に呼ばれます。ここでは、血液の比重がたりているか、つまり赤血球の数が規定値以上にあるかを調べます。ここで少量の血液を抜くのですが、腕の静脈がより太く浮き上がっている方は本番の献血で使うため、左腕から抜いてもらいました。まず比重を検査しますが「問題ないです」とのこと。次に簡易血液型検査。「A型です」とのこと。この血液型はあくまで簡易検査なので、RHの型はわかりません。


 6,7分待ったのち、いよいよ献血台へ呼ばれます。窓際の台なのですが、ここの献血ルームの売りである窓から見える景色は、かすみがかっていていまひとつ。
献血中に握っておく、柔らかい星形の物体を持つように言われます。400cc用の針は、200ccのものより太いとのこと。時折「ドク、ドク」と血が抜けていく感触がありますが、そのとき以外は何の自覚もありません。
7分であっさり終了。針を抜かれ、絆創膏を貼ってもらい、その上に事前血液検査でも巻いてもらった圧迫止血用のベルクロバンドを巻いてもらいます。
 献血台で1分くらい休んでから、休憩用のソファーへ。清涼飲料の自動販売機(紙コップタイプ)が2台あり、好きな飲み物のボタンを押すと無料で飲むことができます。しかし、電解質ドリンクが見あたらないのが残念です。しかたなくカルピスを選んで、ソファーにて一服。しばらくするとカウンターの係の人が献血手帳とパンフレットを持ってきてくれます。説明を聞いて、パンフレットに目を通してから、腕の赤いバンドを外してカウンターに返却。ロッカーに入れていた荷物を持って撤退。トータルでちょうど1時間かかりました。


今回400ccの全血献血だったため、次の献血までは12週間あける必要があります。次はぜひとも成分献血にチャレンジしたいと思います。


大阪府赤十字血液センター公式サイト
http://www.wanonaka.jp/


■参照動画
 『アトムおじさん』イッセー尾形
   https://www.youtube.com/watch?v=m8R8rq4gt_w