ミニマグライトAAカスタマイズ

LEDコンバーションキット(ミニマグAA用)
LEDコンバーションキット(ミニマグAA用)


■在りし日のミニマグ
15年前にミニマグライトを初めて買ったころ、いわゆる「フラッシュライト」市場は、まだそれほど多くの企業は参入していませんでした。ミニマグライトAA(単三電池2本使用)も、米国では12ドルくらいで売られているものが、日本では5千円〜6千円というバカ高い値段が付けられていました。その理由はもちろん、競争相手がおらず、ほとんど市場を独占していたためです。

私は以前、警備関係の仕事をしていたのですが、ベルトのホルスターには必ずミニマグライトAAを差していました。本来の懐中電灯としての使用はもちろんですが、護身用具としても非常に役立つからです(護身用具としての使い方は「クボタン」で検索をかけてみて下さい}

■タクティカルライト
その後何年かたつと、米国の警察・軍隊で使用されている、「タクティカルライト」が日本でもひろまってきました。その名の通り、戦術面での使用を目的に作られています。
 1.夜間・暗闇で、敵の姿を照らし出して射撃する
 2.ブラインドテクニックと言われる、相手の目への照射
これらはいずれも、明るさが強力でなければなりません。私もその頃に購入を検討したのですが、リチウム電池を使用することによるハイランニングコストと、商品そのものの値段の高さが障壁になり、本家本元のシュアファイアーの購入には踏み切れませんでした。そこで買ったのが、「スコーピオン」という、比較的値段の安いフラッシュライトでした(ただし、電池はリチウム)。これは、1万カンデラの明るさがあり、先述のような戦術的な使い方も十分可能です。ただし、ちょっと手元を照らして作業をするというような使い方の場合、明るすぎるため逆に使いにくかったりします。そのため、ミニマグとスコーピオンを二つとも携行して、状況に応じて使い分けるようにしていました。

■高照度LEDライト
その後、高照度LEDが普及しはじめると、フラッシュライト市場も様変わりし始めました。現在では店頭に並ぶフラッシュライトの半数以上が高照度LEDを使用したものになってきてます。
警備関係の仕事を辞めた数年前からは、電池の持ちがいいことから日常持ち歩くライトはLEDのものにしました。これによりミニマグを持ち歩くことは無くなったのです。しかし、そのLEDライトは、リチウム電池2本を使用するため、長時間の使用を強いられる状況が発生した場合、コスト的にも問題があります。そこで新たに、単三電池を使用できるLEDライトを探したところ、ミニマグライトAA用のLEDユニットを見つけました。早速東急ハンズで買いましたが、結構明るいです。これに交換すると、ヘッドの回転による集光調整機能は効かなくなります。それと、LEDの欠点である、「光が遠くまで届かない」という状態になるため、遠くを照らすことを主な使用目的にしている方にはおすすめできません。しかし、5mくらいまでが普通に照らせ、手元は白色LEDで非常に明るく照らせますので、ランニングコストを考えると、むしろ標準でLEDタイプを発売してほしいくらいです。今回はついでに「Tailcap Switch」という、標準のテイルキャップと交換するだけで、「カチッ、カチッ」と点灯・消灯を切り替えることのできるスイッチも購入しました。スイッチは黒いラバーで覆われていますので、劣化防止のために「白色ワセリン」を薄く塗布しておくことをおすすめします(白色ワセリンは薬局で買えます)

通常いつも持ち歩いている機器と同じ「ニッケル水素・単三充電池」のスペアが使用できるため、電池切れの心配をする必要が無くなりました。さらにランニングコストの問題もクリア。
後は、シュアファイアーL4を買うのみです。