福岡・大分の大雨災害について


 7/4の台風3号通過のみで終わるのかと思っていたところが、島根県での大雨特別警報、福岡県の大雨特別警報、大分県の大雨特別警報と連続して大雨が続くこととなった。特別警報が出た地域は台風通過後には雨雲もまったくなくなっていたにもかかわらず、完全に不意を突かれたような線状降水帯による大雨となった。

 福岡・大分では特別警報の出た時間帯が夜になる直前だったこともあるためか、すでに避難するのが危険な状況にいたっていたと思われる。


 今回大きな被害が出たところでは、洪水というよりも山崩れを伴う土砂災害が大規模に発生したと考えるべきであろう。
 また、行政による被害の把握能力の低さもあらためて認識させられた。避難所が土砂災害にあうといったケースもあったようで、一から防災計画を見直すことも必要であろう。

 これまでは大雨による水害・土砂災害は、対応までに比較的時間の余裕があると思われてきた。しかし今回の状況を見ると必ずしも余裕があるとは言えない。線状降水帯による集中豪雨は予測が難しく、またどこでも発生しうるとのことなので行政側のみでなく、個人が十分な準備をしていかなければならないのだろう。


●参照URL

  【生放送中】九州で記録的大雨|土砂災害や浸水、河川の氾濫に最大級の警戒を ウェザーニュース SOLiVE24
   https://www.youtube.com/watch?v=kfTq_A9nBM0


  記録的大雨被害情報:九州北部地方中心に被害多数 大気不安定しばらく続く見込み(7/9)   https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/emergency/detail/00000005732926.html


  気象庁 洪水警報の危険度分布
   http://www.jma.go.jp/jp/suigaimesh/flood.html


  国土交通省ハザードマップポータルサイト
    https://disaportal.gsi.go.jp/


  デジタル台風:リアルタイム雨雲レーダー(気象レーダー)画像(Google Maps/グーグルマップ版)
   http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/radar/google-maps/


  earth :: an animated map of global wind, weather, and ocean conditions
    https://earth.nullschool.net/jp/#current/wind/surface/level/orthographic=-212.28,32.40,1024


 とにかく行政は情報が分散されすぎている。いざというときに一括して情報をとれないのは問題である。