道路上の異物


 今朝はまだ暗い早朝から車で出かけてたのだが、土曜日ということもあり交通量は少なかった。少ないとはいってもからんだ車の運転手は正直言うとあまり運転がうまいとは思えなかったのである。


 まず1台目。ガソリンスタンドでガソリンを満タンにしてから目的地へ向かったのであるが、後方からものすごいスピードで近づいてくる車があった。まだ真っ暗だったのでヘッドライトしか見えなかったのだがハイエースではないかと当たりをつけた。あっという間に私の車に追いつき、ウィンカーも出さずに私を抜き去っていったのであるが予想通りハイエースだった。そこから1.5キロ先の赤信号に引っかからないように私は速度を十分抑えたまま走行し、ちょうど青信号になる少し前にそのポイントに到達。先のハイエースはしっかり赤信号に引っかかっていた。その次の信号は法定速度で走ってぎりぎり青で通過できるタイミングなので普通に走った。ハイエースがその信号を通過し、私も続いて通過。ちょうど歩行者信号が点滅しているタイミングだったのでやはり予想通りぎりぎりであった。そこから先は信号のタイミングは運任せであるので普通のペースで走った。黄色点滅ではブリッピングでギアを4速へ落として減速し、赤点滅信号を無視する車に備えた。早朝は信号無視が多いからである。


 次に2台目。上記のハイエースが遥か先まで走り去った直線路を走っていたとき、反対車線の端っこ(こっちから見て右端)に高さ60cmほどの異物が目に入った。最初はゴミ袋でも落ちているのかと思ったのだが、間近を通るときそれが大きな鳥であることがわかったのである。カラスより大きく、体が白と青っぽい色だったためアオサギかなと思いながら通過した。ただ、アオサギほど警戒心の強い鳥がなぜ道路に突っ立っているのか不思議に思いながら走っていると対向車のヘッドライトが近づいてきた。注意を促そうと軽くパッシングしたら向こうもパッシングを返してきた。ただしこちらの意図がうまく伝わったかどうかは不明である。その車はヘッドライトが上向き加減でロービームでもこちらにとって眩しく感じるほどだったので、常日頃から対向車のパッシング攻撃を受けていたのかもしれない。そうなると私の行為も敵からの攻撃と見なされた可能性がある。


 続いて3台目。目的地から同じ道を自宅へ向かっていたときのこと。アオサギらしき鳥を私が見かけた付近に近づいていたのだが、すっかり明るくなっていた。そしてアオサギのこともすっかり忘れていた。私の前方には2台が走行し、後ろには軽自動車が1台走行している状況だった。前方の1台目が突然大きく反対車線へとはみ出すのを確認。路駐車両か自転車乗りでもよけたのかと思いながら自分の後ろを走る車との車間距離を確認してブレーキを踏みながら4速へ落とした(この場合はブレーキランプを点灯させての減速が必要なので、ブリッピングだけでなくヒールアンドトウでのシフトダウンが必要)。前方2台目の車が1台目に続いて軽く反対車線へはみ出して何かをよけたときに、路面に異物があるのを認めた。無残にも轢かれたあのアオサギであった。こちらの車線やや左よりに横たわっていたので私は右へはよけずにまたぐように通過。ジムニーは大型の動物以外はたいていまたげるので今回も躊躇なくまたいでいったのである。
 直後にルームミラーで後続の軽自動車を見るとあきらかにまたごうとするライン取りになっている。特にエアロパーツをつけているわけでもないようなのでそのまままたぐのかと思いきや、その車は直前で慌ててハンドルを反対車線側に切って結果的にはモロに左タイヤでアオサギを踏んづけてしまったのである(合掌)。タイミングとしては対向車が直前まで迫っていたので、衝突事故になっても不思議ではない状況だった。
 以前も書いたことがあるが、路上の異物を対向車線に飛び出しながらよけるドライバーは結構多いのであるが(今回も前2台、後ろ1台すべて飛び出していた)、そのとき対向車の有無を瞬時に判断できていないケースも多い。直前で異物に気づいて急ハンドルで避けるようなドライバーが、その時点で対向車の有無を認知しているとはとても思えないのである。対向車が突然こちらの車線に飛び出してくることも予測しながら走ることが必要なのであろう。


●参照動画
  【交通事故】Truck crash 中央分離帯からトラックが突っ込んでくる
   https://www.youtube.com/watch?v=gxbOuSD8c20

今日の動画
  group_inou / THERAPY
   https://www.youtube.com/watch?v=ACEBZ-KmuQo&list=PLFDBE633A3C62D5DD