ザ・ハッカー（２０００年）
| ザ・ハッカー | |
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実話にもとづいていますが、脚色も多いです。特に実際のハッキングシーンなどは映画向けの視覚効果が派手で、多少目障りかもしれません。ただし、ケビン・ミトニックがソーシャルエンジニアリングを実行する部分については、実際の手法そのままという感じで非常に参考になります（あくまで攻撃を受ける側として）
下村努の協力によりケビン・ミトニックが逮捕されたのはインターネットが民間に開放された１９９５年でしたので、現在のネット上ではこの事件の情報は少なめです。もう少し後の事件であれば、ネット上にもっと情報が蓄積されたと思われます。
数少ない情報のなかで、下村努の貴重な写真が掲載されているのが以下の記事です。
●下村努 「史上最悪のハッカー」を追いつめた日本人（週刊文春 1995年3月9日号）
http://www.kaz-ohno.com/special/shimomura.html
写真を見るとわかりますが、見たまんまのオタクであります。手にしているケータイはＯＫＩ製と思われます。膝に上に置いている小さなフルキーボードの端末は「ＨＰ１００ＬＸ」。ＯＫＩのケータイとＨＰ１００ＬＸをケーブルでつないで、自作ソフトウェアを使用してミトニックを追跡したことはその筋では有名です。
この映画は、下村努とジョン・マーコフによる共著「テイクダウン」を原作にしているわけですが、原作とは違ってけっこうミトニック寄りの内容です。
もともと映画化はディズニーが行うという話だったのですが、その話は頓挫してしまい、日本では劇場公開すらされませんでした。
かといってつまらないというわけではなく、テクノロジー好きの人には結構楽しめるのではないかと。トーンダイヤラーを使っての公衆電話タダ掛けなど、昔をしのばせるシーンが所々に出てきます。
●参考書籍
| テイクダウン―若き天才日本人学者vs超大物ハッカー〈上〉 | |
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| FBIが恐れた伝説のハッカー〈上〉 | |
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| 欺術（ぎじゅつ）―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法 | |
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