MTB マウンテンバイク整備 ペダル交換

 バイクトライアルをやっていたころは、MTB(マウンテンバイク)の整備は日常茶飯事でした。とにかく各パーツの消耗が激しかったからです。桂米朝師匠の落語を聞きながら、ホイールを組み上げるのが日課のようになってました。


 バイクトライアルの練習をやめてから4年以上たつのですが、普通の乗り方をしている限り、いかにMTBが丈夫なのかを再認識しました。それでも長年乗っていると消耗してくる部分はあります。
 私は、気に入ったものはなるべく長く使い続けたい性格なのですが、商品の場合は市場から消えてしまう場合があり、いざ買おうと思っても見つからない場合があります。それを避けるために5年ほど前にお気に入りのペダルを買いだめしてました。5セット買っていたのですが、その後バイクトライアルの練習をしなくなったので使うことなく眠っていたのです。右側のペダルだけ痛んできたので本日交換しました。


 ペダル交換には15mmのオープンレンチが必要です。専用のペダルレンチもありますが、普通のオープンレンチがあれば必要ありません。
 上記のレンチ以外に使用するものとして、
  ・軍手
  ・ウエス(またはボロ布)
  ・グリース
  ・パーツクリーナー
  ・KURE5−56
  ・ショックレスハンマー
以上を用意します。


■作業手順
1,パーツクリーナーとウエスで汚れを落とす
2,ネジの部分に5−56を吹き付ける
3,一服
4,レンチをかけ、ゆるむ方向へショックレスハンマーでたたく(右ペダルは左方向でゆるみ、左ペダルは右方向)
5.クランク側のねじ山をパーツクリーナーで洗浄する
6.グリースをクランクと新しいペダルのねじ山に塗布し、適正トルク(適当)でしめつける


注意点:右側のペダルは順ネジですが、左側は逆ネジです。


 2の工程は非常に大事です。不発弾の信管を抜くときなども、さび付いたねじ山に潤滑剤を気長に浸透させることが基本になってます。
 4の「たたく」のも大事です。しめるときは「じわり」ですが、ゆるめるときは「一気」にいって下さい。
 6については、私が持っているトルクレンチが役に立ちません(ボックスレンチしか対応していない)。よって「職人のカン」でしめつけて下さい。


●愛用しているペダルWELLGO(ウエルゴ) VP458A ダブルゲージ ペダル
WELLGO(ウエルゴ) VP458A ダブルゲージ ペダル
 このペダルはダブルゲージになっているため、シューズへの食いつきが非常にいいです。昔はパープルも売られていましたが、今は見かけなくなりました。
 値段もリーズナブルです。ただしアルミ製ゆえに、岩にペダルを引っかけるような乗り方(バイクトライアルな人限定でしょうが・・)をしていると変形していきます。
 普通の乗り方をするなら数年は保ちますが、気を付けなければいけないことが一つ。ゲージを固定しているネジを時々増し締めして下さい。普通に乗っていてもゆるんでくることがありますので。