DigiDialer(トーンダイアラー)

今から、15,6年前、電子小物おたくの必需品として「トーンダイアラー」がありました。
電話をかける場合の信号形式は、「パルス」と「トーン」があります。受話器を上げてからこちらが送る信号を、相手の交換機が正常に受け取ればその電話番号へとつないでくれます。
パルスの場合、「ツツツツ、ツツ、ツツツツツツ、・・・・」という感じで、信号が送られます。ちなみに、ダイアルやプッシュボタンを使わなくても、フックボタンをモールス信号のように高速でOFF/ONすることで、電話をかけることができます(中学生のころによくトライしてました)
トーンの場合、DTMF信号を使っています。
トーンダイアラーとは、もっとも初期のPDAみたいなものです。手のひらサイズの筐体で小さな液晶表示があり、登録している相手の電話番号を表示させた状態で「ダイアルボタン」を押すと、上記のDTMF信号が鳴ります。そのときに受話器の送話口をスピーカーに当てておくことで、DTMF信号が交換局に送られ、相手先につながるというわけです。


携帯電話の普及とともに、このような機械の需要は無くなりました(もともとマニアックな商品のため、知っている人の方が少ないかもしれませんが・・)。
しかし、通話コストを考えると、公衆電話を使ったほうが安い場合が多いと思います。その場合、携帯やPDAの画面を見ながらダイアルする必要があるのですが、もうひとつスマートではありません。
そこで、PDAをトーンダイアラーにしてしまおうということで、DigiDialerpalm Tungsten T3 にインストールしました。対応しているパームのリストはいちおう下記のようになっています。
  Palm Tungsten T
  Palm Tungsten T2
  Palm Tungsten T3
  Palm Tungsten C
  Palm Tungsten E
  Palm Zire 71
  Garmin iQue 3600
  Handspring Treo 600
  Sony Clie UX40
  Sony Clie UX50
  Sony Clie TJ35
  Tapwave Zodiac


よくかける相手は、ソフト起動時に表示される画面に登録しておけばすぐにかけられますし、標準のアドレス帳を呼び出して、任意の番号を選択してかけることもできます。
音量:8段階 スピード:6段階 と、こまかい設定が可能です。


残念なのは、いつどの番号にかけたかというログを記録できないことです。
他愛のない電話ならともかく、重要な案件やビジネスでかける場合は「記録をとる」ことが結構重要だと思います。現在は、Tungsten T3 標準の手書きメモ「Note Pad」に内容をメモ書きして、時間が空いたときに「Bonsai」や「Contacts」に入力してます。できればそれらのソフトと自動で連携してくれればいいのですが、次のバージョンアップに期待したいとおもいます。



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